三世寺村(読み)さんぜじむら

日本歴史地名大系 「三世寺村」の解説

三世寺村
さんぜじむら

[現在地名]弘前市三世寺

北は大川おおかわ村、南は中崎なかざき村、西は小山おやま村に接し、東は岩木川に面する。

貞和五年(一三四九)一二月二九日の熊野党奥州先達系譜(和歌山米良文書)に「津軽三郡内しりひきの三世寺の別当ハ 常陸阿闍梨房 舎弟大和阿闍梨房にて候 彼引たんな皆当坊へ可参候 安藤又太郎殿号下国殿 今安藤殿親父宗季と申候也 今安藤殿師季と申候也 此御書共当坊へ可有御参候」とあり、三世寺の地名は、この「しりひきの三世寺」によると思われ、同寺は下国安藤(東)氏の帰依を受けていたと推定できる。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字に「尻引しりひき」と「三世寺」がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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