デジタル大辞泉
「丁子頭」の意味・読み・例文・類語
ちょうじ‐がしら〔チヤウジ‐〕【丁子頭】
灯心の燃えさしの頭にできる、チョウジの実のような丸いかたまり。俗に、これを油の中に入れると貨財を得るといわれる。ちょうじあたま。ちょうじばな。
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ちょうじ‐がしら チャウジ‥【丁子頭】
〘名〙
① 灯心の燃えさしの先端にできる黒いかたまり。形が
丁子の実に似ているところからいう。俗に、これを油の中に入れると貨財を得るといわれ、吉兆瑞祥とした。ちょうじあたま。ちょうじばな。
※今物語(1239頃)「
堀川、ともし火はたきものにこそ似たりけれ といひたりければ、兵衛とりもあへず、ちゃうしかしらの香やにほふらん とつけたりける」
※滑稽本・
浮世床(1813‐23)二「
昨夜の吉燈
(チャウジガシラ)を喜び、今朝の愁鵲
(からすなき)を気にやむたぐひ」
②
勾玉の
頭部、貫通孔を中心とした
三条の放射状の刻線をいう。その形から丁子の
花柄を連想した名称。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報