一貫町通(読み)いつかんまちどおり

日本歴史地名大系 「一貫町通」の解説

一貫町通
いつかんまちどおり

大宮おおみや(旧大宮大路)の一筋西側で、松原まつばら(旧五条大路)から丹波口たんばぐちまでを南北に貫通。開通年代は不詳。古くは中堂寺ちゆうどうじ村内であったが、近世初頭には既に町場化されていることから、それよりさほど時代の下らない頃に開通と考えられる。

寛永一四年(一六三七)洛中絵図には、まだ通りの名はない。また道路は標示されているが、松原通と「ちうとうし通」の間で西に直角に曲がり、一筋西側の櫛笥くしげ(旧櫛笥小路)につながる。寛文一二年(一六七二)洛中洛外大図では、既に曲折はなく南北に貫通していることから、現在の通りの景観はほぼこの頃までに整えられたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android