四字熟語を知る辞典 「一視同仁」の解説
一視同仁
[使用例] 人間は、一視同仁ですからね、追放しなくたっていいと思いますがね。人間の本然の愛というものは、どんな場合にだって忘れられるわけのものじゃないんだ[太宰治*パンドラの匣|1946]
[使用例] 最後に、検事閣下は、社会主義者は累犯の恐れがあるから、厳罰に処せよとのことであったが、法律は一視同仁で、罪のない者を罪に落すことはできない。判官諸公には、充分冷静なご判断を乞うものである[瀬戸内晴美*遠い声|1970]
[使用例] 警戒心は警戒心として、すこし離れたところから一視同仁に包みこんでしまう笑いだった[古井由吉*
[解説] 唐代の詩人・
多く、「平等」の意味で使われます。たとえば、「いい客も悪い客も一視同仁に扱う」は、要するに「どの客も平等に扱う」ということです。
例文も、この意味で解釈できます。[パンドラの匣]の「人間は、一視同仁ですからね」は「人間は平等ですからね」ということ。[遠い声]の「法律は一視同仁」も「法律は平等」ということ。そして、[妻隠]の「一視同仁に包み込んでしまう笑い」は「どんな男も平等に包み込む笑い」ということです。
「同仁」は、実は歴史の教科書でおなじみです。京都の
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