一撫(読み)ひとなで

精選版 日本国語大辞典 「一撫」の意味・読み・例文・類語

ひと‐なで【一撫】

〘名〙 一回なでること。さっと表面に触れ、こすること。また、そのくらい簡単にできることのたとえ。
咄本・軽口露がはなし(1691)三「今二寸高ければ、爰のぽんと町は一(ヒト)なでじゃ」
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二四「刷毛で塗(なす)って、馬棟(ばれん)で颯と一撫(ヒトナデ)に刷り揚げるのを見ると」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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