一夜鮨(読み)イチヤズシ

デジタル大辞泉 「一夜鮨」の意味・読み・例文・類語

いちや‐ずし【一夜×鮨】

軽く塩をした小魚または魚の小片と塩飯とを交互に重ね、一晩押しをして味をなじませた鮨。酢飯酢締めの魚とを用いるものもある。早鮨。 夏》「蓼の葉も紅葉しにけり―/一茶

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精選版 日本国語大辞典 「一夜鮨」の意味・読み・例文・類語

ひとよ‐ずし【一夜鮨】

〘名〙 つくり始めてから一日くらいで食べる鮨。早鮨(はやずし)。いちやずし。〔四時交加(1799)〕

いちや‐ずし【一夜鮨】

〘名〙 作りはじめてから一日くらいで食べるすし。はやずし。なまなり。《季・夏》〔料理物語(1643)〕

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「一夜鮨」の解説

いちやずし【一夜鮨】

仕込んでから一晩程度で食べられるようになるすし。◇酢を用いる早ずし①をいうことが多いが、『料理物語』(1643年)など江戸時代文献には、調理法の中で酢に言及していないものもある。⇒早ずし

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