一個・一箇・一ケ(読み)いっこ

精選版 日本国語大辞典 「一個・一箇・一ケ」の意味・読み・例文・類語

いっ‐こ【一個・一箇・一ケ】

〘名〙
① 物一つ。または、人ひとり。
懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「懸我一箇之榻、於是九秋」
蔭凉軒日録‐延徳元年(1489)九月二九日「次往華蔵。留守僧一ケ有之」
※良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉後「『我とは何か』と云ふ一個の疑問を抱いて」 〔春秋左伝‐昭公二八年〕
② 流水量の単位で、毎秒一立方尺。
[補注]「個」「箇」「个」は同字。略字として「个」が用いられるが、これはもと「竹」の半分で、竹の数を数えるときに用いたものという。「ケ」はその「个」の変形、また「箇」の部分をとったもの。片仮名の「ケ」と見て「一ケ」を「いっけ」と読むのは誤り。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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