ロード-ハウ諸島(読み)ロードハウしょとう

世界遺産詳解 「ロード-ハウ諸島」の解説

ロードハウしょとう【ロード-ハウ諸島】

1982年に登録されたオーストラリアの世界遺産(自然遺産)で、シドニー北東の洋上にある28の島々からなる。700万年前の火山の活動によって生まれた群島で、海に突き出た高さ552mのボールズ・ピラミッド島や、海岸に沿ってそびえる高さ875mのゴワー火山など、長年にわたる厳しい気候や海水浸食などによって、島には奇岩が多く目につく。島には200種を超える植物が生育しており、このうち100種余りはこの島の固有種。また、鳥類が多く生息するのもこの島の特徴で、絶滅が危惧されるオナガミズナギドリやロードハウクイナなどのほか、160種余りが確認されている。島の周辺海域には世界最南端の珊瑚礁が広がっている。このような大自然の環境が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はLord Howe Island Group

出典 講談社世界遺産詳解について 情報