ロスケリヌス[コンピエーニュ](英語表記)Roscelinus Compendiensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロスケリヌス[コンピエーニュ]
Roscelinus Compendiensis

[生]1050. コンピエーニュ
[没]1125頃
ランスのスコラ哲学者。故郷とランスで学び,故郷,ロッシュ,ブザンソンツールで教えた。極端な唯名論者とされ,P.アベラールの師の一人。アンセルムスの伝えるところでは,彼は普遍者は言語表現にすぎず,存在するのは個体だけであると主張。この考えが三位一体論 (それに関するアベラールあて書簡だけが彼の著作中現存) に適用されると,神の三位格はそれぞれ独立したものという三神論になるとして,1092年のソアソン教会会議で排斥された。

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