レオン(ニカラグア)(読み)れおん(英語表記)Leon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レオン(ニカラグア)」の意味・わかりやすい解説

レオン(ニカラグア)
れおん
Leon

中央アメリカニカラグア第二の都市マナグア湖の北西20キロメートル、モモトンボ火山山麓(さんろく)に位置する。人口12万3865(1995)、都市圏15万6049(2009推計)。周辺は肥沃(ひよく)な火山灰性土壌に覆われた代表的な農業地域で、同国の綿花の80%強を産するが、内戦によって生産量は大幅に低下した。農産物皮革の加工業がある。1524年リベラル派の拠点としてマナグア湖畔に建設されたが、1609年の地震で破壊され、翌年現在地に再建された。1858年までの首都で、1812年創設の国立自治大学がある。

[栗原尚子]

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百科事典マイペディア 「レオン(ニカラグア)」の意味・わかりやすい解説

レオン(ニカラグア)【レオン】

ニカラグア西部,モモトンボ火山西麓にある同国第2の都市。同国の文化の中心地で,進歩的な気風のため,グラナダ市とはライバル関係にある。農牧地帯の商工業都市。綿加工,タバコ,皮革などの製造工業が行われる。1524年マナグア湖畔に創設,17世紀はじめの震災で現在地に移り,植民地時代から1855年までニカラグアの首都。1978年―1979年の内戦の激戦地。震災による旧市街遺跡は2000年に世界文化遺産に登録された。13万9433人(2005)。
→関連項目マナグア

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