ルー(廬)山(読み)ルーさん(英語表記)Lu shan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルー(廬)山」の意味・わかりやすい解説

ルー(廬)山
ルーさん
Lu shan

中国南東部,チヤンシー (江西) 省北部,ポーヤン (鄱陽) 湖の北西岸にある山。シヤンルー (香炉) ,リエンホワ (蓮花) などの山峰が並ぶ。最高峰はハンヤン (漢陽) 峰で,標高 1426m。周囲は断崖絶壁で,岩洞と滝が多い。晋代に慧遠が入山して浄土教の聖地となり,多数の寺院が建てられ,文人墨客の訪れが絶えなかった。民国時代には避暑地となり,外国人や国民党高官の別荘が並んだ。人民共和国成立後,荒廃した遺跡の修復,道路の整備が行われ,療養所,休養所,ホテル,プール,映画館,図書館などが建設され,労働人民の保養・遊覧地となる。 1970年代には歴史博物館も建設された。省の直轄行政区域となっている。

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