ルキアノス[アンチオキア](英語表記)Lukianos; Lucian of Antioch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ルキアノス[アンチオキア]
Lukianos; Lucian of Antioch

[生]240頃.サモサタ
[没]312. ニコメディア
殉教者ルキアノスともいう。聖人。キリスト教神学者。シリアに生れ,エデッサのマカリオスに学び,受洗後厳格な禁欲的生活に入る。のちアンチオキアに聖書解釈学校を創設。サモサタのパウルスの影響を受け,キリスト論では聖子従属説を唱えた。その後ニコメディアの皇帝マキシミヌス・ダザの宮廷へ連行され,飢えと拷問の苦しみにあいながらも信仰を捨てず,ついに殉教。その勇敢な殉教録はエウセビオスルフィヌスによって伝えられている。アリウスやエウセビオスは彼の弟子。

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