日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラーマ(7世)」の意味・わかりやすい解説
ラーマ(7世)
らーま
Rama Ⅶ Prajadhipok
(1893―1941)
タイのバンコク朝第7代の王(在位1925~1935)。ラーマ5世の王子、ラーマ6世の弟にあたる。イギリスのイートン校で自由主義を学び、フランスで近代軍事教育を受けて1924年帰国。即位後は、絶対君主政治を改革して立憲君主政治を実現しようと努めたが、王族重臣の抵抗を受けて失敗した。1932年6月には西欧留学経験者たちが指導した立憲革命を承認し、立憲君主政治を推進しようと望んだが、革命政権の議会政治権力の把握、王党派の失脚、王権の衰退などに失望し、1934年イギリスへ移住した。同国で1935年退位を宣言し、1941年客死した。
[市川健二郎]
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