ライエ(読み)らいえ(英語表記)Georges Antoine Pons Rayet

デジタル大辞泉 「ライエ」の意味・読み・例文・類語

ライエ(Laie)

米国ハワイ州、オアフ島北東部の町。コオラウ山脈北端部の麓に位置し、ライエ湾に面する。ポリネシア文化を紹介するポリネシアカルチャーセンターほかモルモン教関連の寺院大学などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ライエ」の意味・わかりやすい解説

ライエ
らいえ
Georges Antoine Pons Rayet
(1839―1906)

フランスの天文学者ボルドーで生まれる。1859年エコール・ノルマル・シュペリュール(高等師範学校)に入学し、1862年物理学で学位をとり卒業する。1863年にパリ天文台入所。1873年よりマルセイユ大学で物理学講師、1876年にボルドー大学天文学の教授となる。1879年、ボルドー近くに新設されたフロアロック天文台長に就任した。

 最大の功績は、同僚の天文学者ウォルフCharles Joseph Etienne Wolf(1827―1918)とともにウォルフ‐ライエ星を発見したことである。この星は特異なスペクトルをもち、恒星の進化状態の一部を示している。分光学的成果として、1868年のマレー半島での日食観測で太陽のプロミネンスの正確なデータを取得したことも大きい。また、世界の天文台の歴史と設備について調査・研究を行ったことでも知られる。

[編集部 2023年5月18日]

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