ヤヒヤー・ハーン(読み)やひやーはーん

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヤヒヤー・ハーン」の解説

ヤヒヤー・ハーン
Agha Muhammad Yahya Khan

1917~80

パキスタンの軍人政治家。北西辺境州生まれ。政治・経済の混乱のため,1969年にアユーブ・ハーン大統領が退陣したのを受けて陸軍最高司令官から大統領に就任。70年の選挙アワミ連盟東パキスタンで完勝し,独立運動が激化したため武力弾圧。インド軍事介入を招きバングラデシュが分離独立。敗戦の責任をとって71年大統領を辞任

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヤヒヤー・ハーンの言及

【パキスタン】より

…しかし,65年9月の第2次インド・パキスタン戦争での敗北以降,経済成長の歪みによる貧富の差の拡大,東西パキスタン間や西パキスタン内での地域較差拡大,官僚,財閥の汚職,腐敗などを理由に反政府運動が広がった。69年3月,アユーブ大統領は反政府運動の高揚を前に全権をヤヒヤー・ハーンAgha Muhammad Yahya Khan陸軍司令官に移譲した。70年12月の初めての成人普通選挙で,東パキスタン州の大幅な自治を要求するアワミ連盟(ムジブル・ラーマン総裁)が圧勝した。…

※「ヤヒヤー・ハーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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