モントブレチア(読み)もんとぶれちあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モントブレチア」の意味・わかりやすい解説

モントブレチア
もんとぶれちあ
[学] Crocosmia × crocosmiiflora (Lemoine) N.E.Br.
Montbretia crocosmiiflora Lemoine

アヤメ科(APG分類:アヤメ科)の春植え球根草。和名ヒメヒオウギズイセン姫檜扇水仙)。南アメリカ原産。球茎球状で、黄褐色の皮に覆われる。高さ50~80センチメートルに達し、剣状の細長い葉を互生する。夏、先が2、3本に分かれた花茎を出して穂状花序をつくり、橙黄色(とうこうしょく)花を多数開く。花冠は漏斗(ろうと)状で6裂し、径3~4センチメートル。性質は非常にじょうぶで、半野生化している。4月に球根を植え付ける。3、4年は植え替えは不要である。

[平城好明 2019年5月21日]


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百科事典マイペディア 「モントブレチア」の意味・わかりやすい解説

モントブレチア

交雑種で,ヒメヒオウギズイセンともいう。モントブレチアという名前は旧学名に基づくもので,現在の学名はクロコスミア・クロコスミイフロラ。アヤメ科の多年草で,明治年間に渡来,庭に植えられ,暖地では野生化もしている。原種は南アフリカ原産のクロコスミア・オーレアとクロコスミア・ポッツィー。地下に球茎があり,高さ70〜80cm。葉は剣状。夏〜秋,茎の上部に数個の花穂をつけ,漏斗(ろうと)形でだいだい〜朱紅色の花を多数,2列に一方に向けて開く。園芸品種も多い。繁殖は盛んで,半日陰の湿地を好み,栽培はきわめて容易。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モントブレチア」の意味・わかりやすい解説

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