日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モルガン(Michèle Morgan)
もるがん
Michèle Morgan
(1920―2016)
フランスの映画女優。パリ近郊に生まれる。15歳から映画のエキストラを勤め、演劇学校に通い、『霧の波止場』(1939)でジャン・ギャバンと共演して大スターになった。『田園交響楽』(1946、第1回カンヌ映画祭女優演技賞)、『落ちた偶像』(1948)、『狂熱の孤独』(1953)、『夜の騎士道』(1955)、『マリー・アントワネット』(1955)、『非情』(1957)、『名誉と栄光のためでなく』(1966)などに主演。品格のある美貌(びぼう)は日本でも人気が高かった。1970年代以降は舞台に立ち、映画では『みんな元気』(1991)に姿をみせた。
[日野康一]