モリブデン合金(読み)モリブデンごうきん(英語表記)molybdenum alloy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モリブデン合金」の意味・わかりやすい解説

モリブデン合金
モリブデンごうきん
molybdenum alloy

モリブデン合金主剤とした合金で,その高融点を利用する耐熱材料としての用途が最も注目される。電気抵抗炉抵抗材や特殊の場合の耐熱材としては 1800℃まで使用できるが,それはすべて真空または水素気流中で (→耐熱合金 ) ,大気中では 750℃で酸化揮発するので使用できない。しかし 1100℃以上ではほかの合金と比較して強いので,1%以下のチタンジルコニウムニオブなどの添加により,高温耐酸化性を改善する試みがなされている。炭化物,ケイ化物も耐熱サーメット材料として注目されるものの一つである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android