モノー

デジタル大辞泉 「モノー」の意味・読み・例文・類語

モノー(Jacques Lucien Monod)

[1910~1976]フランスの分子生物学者。細菌の適応酵素を研究。たんぱく質生成の遺伝的制御を解析し、フランソワ=ジャコブとともにオペロン説を提唱。1965年、ノーベル生理学医学賞受賞。著「偶然と必然」。

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精選版 日本国語大辞典 「モノー」の意味・読み・例文・類語

モノー

(Jacques Lucien Monod ジャック=ルシアン━) フランスの分子生物学者。細菌の適応酵素を研究。たんぱく質生成の遺伝的制御を解析し、F=ジャコブとともにオペロン説を提唱。一九六五年、ノーベル生理学医学賞を受賞。著「偶然と必然」(一九一〇‐七六

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化学辞典 第2版 「モノー」の解説

モノー
モノー
Monod, Jacques Lucien

フランスの生化学者.パリ大学で動物学を学び,1941年同大学で学位を取得.1936年カリフォルニア工科大学T.H. Morganの研究室で遺伝学を学んだ.第二次世界大戦中はレジスタンス運動に参加.1945年パスツール研究所のA. Lwoffの研究室に入り,1954年同研究所細胞生化学部長,1971年同研究所所長となり,1959年からはパリ大学教授も兼ねた.大腸菌β-ガラクトシダーゼを生成する機構を研究し,その結果からF. Jacobとともに,遺伝子の形質発現に関する遺伝単位を“オペロン”とよび酵素生成の遺伝的調達機構としてオペロン説を提唱した(1961年).同年両者はメッセンジャーRNA命名.さらに1963年にはアロステリック効果概念を提唱した.これらの業績で,1965年Jacob,Lwoffとともにノーベル生理学・医学賞を受賞.著書に“偶然と必然”(1970年)がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報