出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
フランスの生化学者.パリ大学で動物学を学び,1941年同大学で学位を取得.1936年カリフォルニア工科大学T.H. Morganの研究室で遺伝学を学んだ.第二次世界大戦中はレジスタンス運動に参加.1945年パスツール研究所のA. Lwoffの研究室に入り,1954年同研究所細胞生化学部長,1971年同研究所所長となり,1959年からはパリ大学教授も兼ねた.大腸菌がβ-ガラクトシダーゼを生成する機構を研究し,その結果からF. Jacobとともに,遺伝子の形質発現に関する遺伝単位を“オペロン”とよび酵素生成の遺伝的調達機構としてオペロン説を提唱した(1961年).同年両者はメッセンジャーRNAを命名.さらに1963年にはアロステリック効果の概念を提唱した.これらの業績で,1965年Jacob,Lwoffとともにノーベル生理学・医学賞を受賞.著書に“偶然と必然”(1970年)がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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