モノバクタム系抗生物質(読み)モノバクタムけいこうせいぶっしつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モノバクタム系抗生物質」の意味・わかりやすい解説

モノバクタム系抗生物質
モノバクタムけいこうせいぶっしつ

b-ラクタム系抗生物質の一つで,ペニシリン骨格の2つの環状構造のうち,b-ラクタム環のみをもつ構造をしている。また,ほかのb-ラクタム剤とは異なり,バクテリアから単離されている。天然から単離された化合物活性はそれほど強いものではなかったが,3位側鎖にヘテロ環を含む置換基を導入したことによって,緑膿菌を含むグラム陰性菌に有効なアズトレオナム,カルモナムなどが開発された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android