モクレイシ(木茘枝)(読み)モクレイシ(英語表記)Microtropis japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モクレイシ(木茘枝)」の意味・わかりやすい解説

モクレイシ(木茘枝)
モクレイシ
Microtropis japonica

ニシキギ科の大型常緑低木。フクボクまたはクロギともいう。東海地方と九州の暖地の海に近いところに生える。葉は楕円形ないし倒卵形で革質,全縁で対生する。春に,葉腋に小さい集散花序をなして,多数の緑白色の小花をつける。雌雄異株。雌雄両花とも萼はほぼ球状の壺形で先端は5裂し,広卵形花弁が5枚ある。雄花では5本のおしべがあり,めしべより長い。雌花ではめしべの柱頭が4裂する。子房は2室でおのおの2胚珠がある。果実は広楕円形蒴果で,熟すると果皮が基部から裂け赤い種子が出る。

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