ミゾシダ(溝羊歯)(読み)ミゾシダ(英語表記)Leptogramma pozoi ssp. mollissima

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミゾシダ(溝羊歯)」の意味・わかりやすい解説

ミゾシダ(溝羊歯)
ミゾシダ
Leptogramma pozoi ssp. mollissima

オシダ科の夏緑性シダ植物。日本,朝鮮半島から中国を経てインドスリランカにまで広く分布する。山野の林下にごく普通に生える。植物体全体に単細胞または多細胞の毛がやや密にある。根茎は匍匐し,葉は多少込合ってつける。葉は長さ 50cm前後になり,葉身は1回羽状複葉ないし2回羽状深裂で,下部羽片は通常短くなるが,ときに最下羽片が著しく長くなることがある。葉の形は通常長楕円形であるが,変形に富む。胞子嚢群葉脈に沿って細長くつき,包膜を欠く。胞子嚢には毛がある。胞子は両面体型。

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