マーチン(John Martin)(読み)まーちん(英語表記)John Martin

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マーチン(John Martin)
まーちん
John Martin
(1789―1854)

イギリス画家ノーサンバーランドのヘイドン・ブリッジに生まれる。初めロンドンでガラス器や磁器の絵付師として働いていたが、1811年からロイヤル・アカデミーに風景画を出品し始めた。『ベルシャザル饗宴(きょうえん)』(1821)や『大洪水』(1828)など大画面に壮大な終末論的情景を描いた作品は、当時流行した「崇高」の美学にのっとったものとして広く人気を集めた。彼の作品は、メゾチントによって複製され、ミルトンの『失楽園』や聖書挿絵とともにヨーロッパ中に広く流布し、ユゴーゴーチエなどフランス・ロマン派の文人に大きな影響を与えた。マン島で没。

[谷田博行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀西洋人名事典 の解説

マーチン


マーティンを見よ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android