マイヅルテンナンショウ(読み)まいづるてんなんしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイヅルテンナンショウ」の意味・わかりやすい解説

マイヅルテンナンショウ
まいづるてんなんしょう / 舞鶴天南星
[学] Arisaema heterophyllum Blume

サトイモ科(APG分類:サトイモ科)の多年草。地下に球茎がある。偽茎は高さ70センチメートル、葉は1枚、鳥足状に多数の小葉をつける。花期は5~6月、成熟株は雌雄性。仏炎包緑色、舷(げん)部の内側に隆起する曲脈がある。花序の付属体は糸状に細長く伸びる。岩手県以西の本州から九州の河原湿地に生え、中国、台湾、朝鮮半島に分布する。名は、開花時の形状が翼を広げたツルに似ることによる。

[邑田 仁 2022年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android