ポトシ県(読み)ポトシ(英語表記)Potosí

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ポトシ県」の解説

ポトシ〔県〕
ポトシ
Potosí

ボリビア南西端の県。県都ポトシ。西はチリ,南はアルゼンチンと国境を接する。アンデスの西部山脈,中部山脈,および両山脈にはさまれたアルティプラノ高原から成る。東部を占める中部山脈はパラグアイ川支流ピルコマヨ川の源流域で,多くの小河川が東流するが,西部の高原ではわずかにウユニ塩沢地に注ぐグランデデリペス川が流れるにすぎない。豊かな鉱物資源に恵まれ,スペイン植民地時代初期より開発されてきた。特に 1545年発見されたポトシ山 (4779m) の銀鉱床は大規模で,この地域は世界有数の銀産地帯となった。開発の容易な鉱床が枯渇すると一時衰退したが,19世紀末以降スズ鉱床の開発に伴って再び発展。現在ほかに,亜鉛,アンチモン,銅,ビスマス,銀,金,タングステンなどが採掘され,ウユニ塩沢地周辺では製塩が行われる。地形がけわしく,気候が寒冷で,灌漑用水も乏しいため,農業は困難であるが,アルティプラノ高原ではジャガイモ,オオムギ,中部山脈の谷ではトウモロコシ,果樹,野菜などが栽培され,ヒツジアルパカの飼育も行われる。県都を中心に道路網が発達し,ラパス,チリの太平洋岸の港アントファガスタ,アルゼンチンの各方面へ通じる鉄道が県内を通る。面積 11万 8218km2。人口 64万 5817 (1992推計) 。

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