ベーサラ型建築(読み)ベーサラがたけんちく(英語表記)Vesara style

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベーサラ型建築」の意味・わかりやすい解説

ベーサラ型建築
ベーサラがたけんちく
Vesara style

インドのヒンドゥー教ジャイナ教の寺院建築様式を地方的特色によって3区分する場合の一つで,中間型,チャールキヤ型,ホイサラ型ともいう。デカングジャラートマイソールなどの地域において,主として 10~13世紀に発展した。ナガラ型およびドラビダ型とは対照的にビマーナ (本殿) が目立って低い。また星型プランの内陣,中央広間のおよそ3方に配置される祠堂,低いピラミッド状の塔,精巧な窓,重層式の基壇,豊富な装飾,太い丸柱なども特徴。代表的遺構にはイッタギのマハーデーバ寺,ソームナートプルケーシャバ寺,ハレービードのホイサレシュバラ寺などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android