ヘスス・ロペス・コボス(読み)へすす・ろぺす・こぼす(英語表記)Jesús López-Cobos

知恵蔵mini 「ヘスス・ロペス・コボス」の解説

ヘスス・ロペス・コボス

スペインの指揮者。1940年2月25日生まれ。マドリード・コンプルテンセ大学で哲学を学びながら同地の音楽院でピアノと作曲を学ぶ。指揮をイタリアでフランコフェラーラに、ウィーンでハンス・スワロフスキーに師事。68年、ブザンソン国際指揮者コンクールで第1位となり、翌年にイタリアの名門フェニーチェ歌劇場でプロデビューした。81年からベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督に就任。86年から2001年までシンシナティ交響楽団の音楽監督、02年から10年までマドリード王立劇場の音楽監督を歴任。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など各国のオーケストラで指揮を行う。繊細で気品高く威厳のある演奏と高潔で謙虚な人柄が高く評価され、ドイツ連邦共和国功労勲章の一等功労十字章やフランス芸術文化勲章を授与された。2018年3月2日に78歳で死去した。

(2018-3-8)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報