プロダクト・アウト(英語表記)product-out

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロダクト・アウト」の意味・わかりやすい解説

プロダクト・アウト
product-out

プロダクトアウトとは,企業が開発・生産した製品を販売促進の強化によって,消費者へ売り込む技術先行型のスタイルのこと。それに対して,消費者のニーズに合わせて企業が製品を開発・供給する市場ニーズ先行型のスタイルをマーケット・イン market-inと呼ぶ。第2次世界大戦後から高度成長期にかけては,日本の製品技術のほとんどは外国企業の技術の物まねであり,技術の改良がそのまま市場の拡大につながった時期で,プロダクト・アウト型が主流を占めていた。ところが 1975年以降特に消費者の欲求の個性化・感性化が喧伝されるようになるにつれ,マーケット・イン型の重要性が認識され始めてきた。いわゆる生産志向から市場志向への転換である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android