プロセスオートメーション

百科事典マイペディア の解説

プロセスオートメーション

化学工業石油精製など装置工業において,プロセスの各主要点で温度圧力流量などを自動制御することによる生産工程の連続自動化。あらかじめ設定した値と測定値との偏差検出,自動的に操作を修正するフィードバック制御を中心に,情報伝送,遠隔操作組み合わせ,集中制御方式がとられるから,人力グラフィックパネル監視装置の保守程度で足り,著しく節減される。品質管理,安全操業にも効果が大きい。発送電,製鉄,食品など適用範囲は相次いで拡大されている。→オートメーション
→関連項目石油化学コンビナートプロセス制御メカニカル・オートメーション

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のプロセスオートメーションの言及

【オートメーション】より

…後者のためにはコンベヤやポンプ類の搬送機器のみならず,物の取付け,とりはずしなどを自動的に行うマニピュレーターなどの技術の発展が必要であり,その延長上にロボットなどもある。
[プロセス・オートメーションとメカニカル・オートメーション]
 加工される対象が流体や粉体であることの多い化学工業などの装置産業と,自動車に代表される組立機械産業では,工程の連続化に必要な手段も,制御の方式もかなり対照的に異なってくるので,前者をプロセス・オートメーション,後者をメカニカル・オートメーションと呼んで区別することが初期には一般的であった。しかし,この区別は石油化学プラントとエンジン加工ラインがオートメーションの二大シンボルであった時代の産物であり,コンピューターと電子回路を軸にした多様なシステムが,サービスも含めたさまざまな分野に浸透している現在では,あまり重要なものではなくなりつつある。…

【工程管理】より

…また生産システムを有効に利用して顧客からのオーダーを経済的に処理していくための計画schedulingの問題があり,オーダーを進(しんちよく)していくための統制controlの問題がある。
[オートメーション]
 1940年代後半に端を発したオートメーションへの動きは,装置工業においてはプロセスオートメーションprocess automationを,機械工業においてはメカニカルオートメーションmechanical automationを実現してきた。後者においては単一工程ないし数工程の機械化・自動化(数値制御)やマシニングセンターmachining centerから全工程の自動化・無人化へと進展している。…

※「プロセスオートメーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」