装置工業(読み)そうちこうぎょう

百科事典マイペディア 「装置工業」の意味・わかりやすい解説

装置工業【そうちこうぎょう】

生産手段として大規模な一連装置を備え,原料がこれらの装置で受ける物理的・化学的変化を生産の主工程とする工業。その典型石油精製石油化学工業で,タンクパイプ,反応塔,計器類などオートメーション化された装置群により自動的に操業される。今日では合成化学合成繊維,セメントなど化学工業全般,また鉄鋼業なども装置工業化しつつある。この種の工業では,労働は計器の監視などが主となり,製造原価中に占める労務費は大幅に低下減価償却費など固定費は他産業に比べ相対的に高くなる。
→関連項目石油化学工業

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android