日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
プロコフィエフ(Aleksandr Andreevich Prokof'ev)
ぷろこふぃえふ
Александр Андреевич Прокофьев/Aleksandr Andreevich Prokof'ev
(1900―1971)
ソ連の詩人。ラドガ湖畔の漁村に生まれる。初期の詩集『真昼』(1931)、『クラースヌイエ・ゾーリ街』(1931)などは、北部ロシア民話のモチーフによったもの。ほかに国内戦、農村集団化などに関するロマンチックで革命的な作品がある。さらに独ソ戦をテーマとした叙事詩『ロシア』(1944)により叙情性と叙事性を結合した独自の詩風を確立し、詩集『旅への招待』(1960)によりレーニン賞を受賞。その後も、思索性と人間観照にあふれた多くの作品を書いている。
[草鹿外吉]