プレートル(読み)ぷれーとる(英語表記)Georges Prêtre

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プレートル」の意味・わかりやすい解説

プレートル
ぷれーとる
Georges Prêtre
(1924―2017)

フランス指揮者。パリ音楽院でトランペット専攻、のち指揮に転じてクリュイタンス師事。1946年マルセイユ歌劇場でデビュー。1956年パリに出て1959年までオペラ・コミック座指揮者。以後パリ・オペラ座ウィーン国立歌劇場メトロポリタン歌劇場など主要歌劇場に進出。1967年(昭和42)初来日して読売日本交響楽団を指揮した。明朗で開放的、活力あふれる音楽を聴かせ、フランスの指揮者としては異色である。プーランクのモノドラマ『人間の声』(歌い手一人のオペラ)や『グローリア』の世界初演を手がけ、プーランク演奏には一家言を有した。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android