ブローレ(読み)ぶろーれ(英語表記)Vlorë

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブローレ」の意味・わかりやすい解説

ブローレ
ぶろーれ
Vlorë

南東ヨーロッパ、アルバニア南部の港湾都市。ブロラ(ヴロラ)、ブローナVlonaともいい、イタリア語名はバローナValona。人口8万5000(2003推計)。ブローレ湾内の天然の良港としてローマ時代より栄え、ベネチアセルビアトルコなどに相次いで支配された。1912年この地に民族主義者が集まり、アルバニアの独立を宣言した(ブローレ宣言)。軍港、漁業基地として知られるブローレ港は首都チラナとは鉄道で結ばれ、内陸油田地帯からの石油輸出基地としてその重要性を増しつつある。

[大羽奎介・齋藤 厚]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android