ブルックスの基本方程式(読み)ぶるっくすのきほんほうていしき(英語表記)fundamental equation of information science

図書館情報学用語辞典 第5版 「ブルックスの基本方程式」の解説

ブルックスの基本方程式

情報と知識との関係を数式に似た形式で表した,ブルックス(Bertram Claude Brookes 1910-1991)のモデル.1974年に初めて公表され,表現の異なる変種が見られる.代表的な表現はK[S]+ΔIK[S+ΔS]で,K[S]は知識構造,ΔIは情報,K[S+ΔS]はΔI作用で一部が変化した知識構造を表す.これによって彼が主に表明しようとしたのは,情報の受容は新しい要素の単純な付加ではなく,知識構造の再編成を伴う過程であるという考えである.イングヴェルセン(Peter Ingwersen 1947- )は認知科学的観点から再解釈を行い,修整表現を発表している.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報