ブラックホール現象(読み)ブラックホールゲンショウ

デジタル大辞泉 「ブラックホール現象」の意味・読み・例文・類語

ブラックホール‐げんしょう〔‐ゲンシヤウ〕【ブラックホール現象】

日中、車がトンネルに接近する際に、入口が黒い穴のように見え、進入してからしばらくの間、内部の状況を視認できない状態。出口が見通せない長いトンネルで、内部の照明が不十分な場合に起こる。運転者が不安に感じて急減速し、追突事故や渋滞の原因となることがある。
航空機が夜間に着陸する際に、操縦士が実際よりも高い高度にいると錯覚し、機体の高度を下げすぎてしまう現象。空間識失調の一つ。滑走路と機体の間に、視覚的な手がかりのない、真っ暗な空間が広がっている場合などに起こりやすい。ブラックホールアプローチ。
出生率の低い大都市に、地方から若者世代が流入し、地方から若者世代が消えてしまうこと。地方に比べて結婚・出産・育児のしにくい都市に若年人口が集中することで、国全体の人口減少が加速するとされる。→極点社会
インターネットでデータを転送する際に、伝送経路上にある特定のルーターで、データが消失する現象。MTUを超えるパケットを破棄し、そのことを送信元に通知しないルーターが原因。→ブラックホールルーター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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