ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラウン=セカール」の意味・わかりやすい解説
ブラウン=セカール
Brown-Séquard, Charles Édouard
[没]1894.4.2. ソー
フランスの生理学者。内分泌学創始者の一人。 1846年にパリ大学卒業。 63~68年ハーバード大学の神経生理学および病理学教授。 69~72年パリ大学病理学教授。 78~94年 C.ベルナールの跡を継いでコレージュ・ド・フランスの実験医学の教授。脊髄や内分泌腺の研究ですぐれた業績をあげた。骨の変形,多発骨折,関節強直,筋肉萎縮などを特徴とする疾患はブラウン=セカール病,脊髄の半側の病変により身体の同側に運動麻痺,他側に感覚麻痺が起る状態はブラウン=セカール麻痺と呼ばれている。また,副腎が生命に必須の器官であることを動物実験で示し,精巣の抽出物が若返りに役立つことを示唆した。
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