フレデリック1世[スウェーデン王](読み)フレデリックいっせい[スウェーデンおう](英語表記)Fredrik I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フレデリック1世[スウェーデン王]
フレデリックいっせい[スウェーデンおう]
Fredrik I

[生]1676.4.17. カッセル
[没]1751.3.25. ストックホルム
スウェーデン王 (在位 1720~51) 。ヘッセン=カッセル伯カルルの子。スウェーデン王カルル 12世の妹ウルリーカ・エレオノーラと結婚 (15) 。カルルの戦死後妻エレオノーラを女王位につけることに成功。ただちに実権を奪い王位についた。敗勢北方戦争終結のため,他の諸国に譲歩妥協して,それらの協力を得,ロシアと戦う方針をとったが失敗。ピョートル1世 (大帝) の武装示威を前にニスタットの和約を結んだ。その後の長い治世は,王の即位条件であった国会 (身分制議会) 優位の新憲法のために王に実権なく,いわゆる「自由の時代」が始った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android