フルライン生産型(読み)フルラインせいさんがた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フルライン生産型」の意味・わかりやすい解説

フルライン生産型
フルラインせいさんがた

自動車生産における量産型生産形態をいう。生産形態にはフルライン生産型と重点車種量産型の2つがあり,前者は俗にフルライン・ポリシーと呼ばれ,需要全域に対応する車種をそろえ,価格は若干高くなってもともかく顧客の希望する車種をむらなく供給するというものである。このポリシーはゼネラル・モーターズフォードを追抜くためにとった方式として知られている。最近ではさらにフルライン・ポリシーのなかでも単に車種をそろえるだけでなく,同一の車種のなかでも数多くのバリエーション・モデルを用意するという方向に進み,多様性のある商品化の実現が一層進みつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android