フランス共産党(PCF)(英語表記)Parti communiste français

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

フランス共産党(PCF)(フランスきょうさんとう)
Parti communiste français

1920年のフランス社会党トゥール大会で多数派の賛成により成立。20年代は社会党と対立して孤立したが,コミンテルンの戦術転換により,トレーズ書記長のもとで36年の人民戦線内閣の成功に貢献した。だが第二次世界大戦前夜,独ソ不可侵条約締結苦境におちいり再び孤立したが,占領下レジスタンス運動によって勢力を拡大し,戦後は最大政党となった。冷戦下には野党にとどまるが一定の勢力を保ち,80年代初めに一時入閣したが,80年代にしだいに勢力は後退した。94年に民主集中制を放棄して柔軟路線をとっているが,低迷傾向にある。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報