日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
フメリニツキー(ウクライナ)
ふめりにつきー
Хмельницкий/Khmel'nitskii
ウクライナ西部、フメリニツキー州の州都。人口25万4000(2001)、26万5583(2018推計)。ウクライナ西部を広く覆うポドリスカヤ丘陵に位置し、ブーフ(南ブク)川上流に面する。キーウ―プラハ間の国際鉄道の要地。鋳造、変電所設備、合成樹脂などの工業部門もあるが、豊かな農牧地域の中心地として、食肉、食用油脂、乳・酪製品、テンサイ糖、繊維などの農産加工によって知られる。福利厚生事業についての研究教育機関、郷土館などが置かれている。市の起源は1493年で、長い間プロスクーロフПроскуров/Proskurovとよばれてきたが、ロシア・ウクライナ併合300年に際し、1954年に併合時の英雄、ウクライナの将軍フメリニツキーを記念して改称された。
[渡辺一夫]