旺文社世界史事典 三訂版 「フィリップ(2世)」の解説
フィリップ(2世)
Philippe Ⅱ
カペー朝第7代のフランス王(在位1180〜1223)。通称は尊厳王(Auguste)
ルイ7世の子。第3回十字軍に参加したが,いち早く帰国。ノルマンディーの領有をめぐってイギリスのリチャード1世・ジョン王(欠地王)らと争ってフランス領内のイギリス領(ノルマンディー・メーヌ・トゥレーヌ・アンジューなど)を没収し,行政面でも王権拡大に努力した。また,アルビジョワ十字軍を支持して南フランスに王権を浸透させた。王領内の司法制度を整え,のちの高等法院の基礎を築いた。
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