旺文社世界史事典 三訂版 「ジョン王」の解説
ジョン王
ジョンおう
John
イングランド王(在位1199〜1216)。欠地王と呼ばれる
プランタジネット朝第3代の王,ヘンリ2世の末子。1204年フランス王フィリップ2世と争い,北フランスのノルマンディー地方などを失った。さらにカンタベリ大司教の任命をめぐり,1209年に教皇インノケンティウス3世と争って破門され,国土をローマ教皇に献じ,11年には王位も剝奪 (はくだつ) された。これに屈して国土を封土として受けて臣従を誓わせられ,国威を損じた。国内でも重税を課して貴族・国民の反感を買い,1215年には大憲章(マグナ−カルタ)に署名を余儀なくされた。
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