ヒトヨタケ(一夜茸)(読み)ヒトヨタケ(英語表記)Coprinus atramentarius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒトヨタケ(一夜茸)」の意味・わかりやすい解説

ヒトヨタケ(一夜茸)
ヒトヨタケ
Coprinus atramentarius

担子菌類マツタケ目ヒトヨタケ科。春から秋にかけて,肥沃な土壌の表面に群生する。傘は初め卵形,のちに鐘形または円錐形となる。径5~8cm,表面は白色鱗被を有し,のちに灰色ないし淡灰褐色となり鱗被を失い放射状の条がみられる。柄は直径 0.8~1.5cm,長さ8~18cm。白色で絹状の光沢を有し,中空でしばしば基部近くに環状の鍔 (つば) をもっている。若いものは食用となる。日本全土,ヨーロッパ,北アメリカ,アフリカ,中国に分布する。近縁種にキララタケ C. micaceus,ササクレヒトヨタケ C. comatus,ネナガヒトヨタケ C. macrorhizusなどがあり,いずれも食用となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android