パルニツキ(英語表記)Parnicki, Teodor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パルニツキ」の意味・わかりやすい解説

パルニツキ
Parnicki, Teodor

[生]1908.3.5. ベルリン
[没]1988.12.5. ワルシャワ
ポーランドの作家。ドイツで生れ,キエフモスクワ,オムスク,ウラジオストク,ハルビンを転々とし,1928年再びポーランドの学芸都市リボフへ戻り大学へ進んだ。 1940年以降クイビシェフ,エルサレム,ロンドンを経て 1944年メキシコに移住,1967年ポーランドへ帰国。壮大な構図,類をみぬ博識,哲学的な難解さなどによって特色づけられるその長編歴史幻想小説群は,内容,形式ともに世界文学中の異色である。代表作『「諸民族の和」号の終焉』 Koniec "Zgody Narodów" (1955) ,『言葉と肉』 Słowo i ciało (1959) ,"Nowa Baśń" (1962~70) ,『遙かなる旅のミューズ』 Muza dalekich podróży (1970) ,『私たちは二つの夢のように立っていた』 Staliśmy jak dwa sny (1973) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android