パリ工芸博物館(読み)パリこうげいはくぶつかん(英語表記)Musée des arts et métiers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パリ工芸博物館」の意味・わかりやすい解説

パリ工芸博物館
パリこうげいはくぶつかん
Musée des arts et métiers

フランスの首都パリにある,フランス最古の技術博物館。1794年にアンリ・グレゴアール神父によって設立されたフランス国立工芸院が,サンマルタンデシャン修道院の跡地で 1802年から発明品や工具,機械などの収蔵品を一般に公開したのが始まり。20世紀の中頃から,パリ国立科学技術博物館と呼ばれるようになった。1992年から大規模な改修工事が行なわれ,2000年現名称で新たに開館した。収蔵品は科学機器,素材,エネルギー,機械,建築,通信,輸送の 7分野に分かれ,フランス革命以前の機械類や,15~20世紀の時計,自動機器,陶磁器,ガラス器,計算機などが含まれる。近代化学の父と呼ばれるアントアーヌ=ローラン・ラボアジエや,物理学者ジャックアレクサンドルセザールシャルルら,有名科学者たちの実験具なども収蔵している。

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