バヤンゴル(巴音郭楞)自治州(読み)バヤンゴル(英語表記)Bayangol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

バヤンゴル(巴音郭楞)〔自治州〕
バヤンゴル
Bayangol

中国西北地方,シンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区の中部から南東部にわたる広大な自治州。行政中心地のコルラ (庫爾勒) 市のほかチャルキリク,チェルチェン (車爾臣) など7県とイエンチー (焉耆) ホイ (回) 族自治県から成る。中央をタクラマカン (塔克拉瑪干) 砂漠が占め,主要な町は北部のテンシャン (天山) 山脈南麓と,南部のアルトゥン (阿爾金) 山脈北麓のオアシスに立地する。ともに古くは中国と西アジアを結ぶ交易路が通った地域で,東部にはロプノール (羅布泊) 湖や楼蘭遺跡がある。コムギとトウモロコシを主作物とするが,北部ではタリム (塔里木) 川とコンチ (孔雀) 川沿いに耕地が開かれ,ワタの栽培に力を入れている。牧畜も盛んで,ウマ,ヒツジ,ウシの優良種を産する。人口 83万 9162 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android