バイヤー-ビリガー反応(読み)バイヤービリガーハンノウ

化学辞典 第2版 「バイヤー-ビリガー反応」の解説

バイヤー-ビリガー反応
バイヤービリガーハンノウ
Baeyer-Villiger reaction

バイヤー-ビリガー転位ともいう.ケトンペルオキソ酸または有機過酸で酸化すると,酸化と同時に転位が起こりエステルを生成する反応

転位はメチル基でもっとも起こりにくく,電子供与基をもつフェニル基や,かさ高いアルキル基などで起こりやすい.環状ケトンからはラクトンを生じる.

α,β-不飽和ケトンからはエノールエステルが生じ,アルデヒド合成に利用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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