ハヌマーン(英語表記)Hanumān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハヌマーン」の意味・わかりやすい解説

ハヌマーン
Hanumān

インド叙事詩ラーマーヤナ』で活躍するさるの英雄ハヌマットともいう。風神の子で,文武両道に長じ,超自然力をもち,自由に姿を変え,空を飛ぶことができ,特にその長い尾は威力を発揮する。ラーマ王子のシーター妃奪還に献身的に働き多く偉業をなし,文学作品にもしばしば登場,南インドでは神として祀られている。

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世界大百科事典(旧版)内のハヌマーンの言及

【ハヌマット】より

…ヒンドゥー教における神猿の名。〈ハヌマーンHanumān〉の名でも知られる。風神バーユと天女アンジャナーAñjanāの息子とみなされる。…

※「ハヌマーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」