デジタル大辞泉
「ハイカラ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ハイ‐カラ
〘名〙 (high collar)⸨ハイカラー⸩
② (形動)(洋行帰りの人々が①を着用していたところから)
物事が、西洋風で目新しいこと。また、そうした
欧米風や都会風を気取ったり、追求したりするさま。また、その人。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ハイカラ
しゃれた,きざな,最新流行の,気のきいたなどの意で,1900年頃,帰朝したばかりの竹越与三郎,望月小太郎,松本君平の3人が,当時欧米で流行のハイカラーをつけているのを『万朝報』の記者石川半山が「高襟党」と記したことに由来。当時の女性の髪型の一つであるひさし髪をハイカラ髪といい,その髪型の人をハイカラさんと呼んだ。吹けば飛ぶような軽薄さという連想から「灰殻」ともじって書かれるようにもなった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のハイカラの言及
【洋服】より
…しかし,極端な欧化は批判され,天下りによる流行はまもなく終りを告げた。日露戦争後の資本主義成熟期に再び洋風化が進み,流行の高衿(ハイ・カラー)から洋風をハイカラと呼ぶようになった。ハイカラな[フロックコート]と[背広]は上流社会のエリート服であり,裾広がりのゴアード・スカートから,アール・ヌーボーのS形スタイルへとパリの流行を追う蜂腰長裾ドレスは,貴族・ブルジョア婦人の社交服であった。…
※「ハイカラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」