ニーダム(Joseph Needham)(読み)にーだむ(英語表記)Joseph Needham

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ニーダム(Joseph Needham)
にーだむ
Joseph Needham
(1900―1995)

イギリス科学史家、生化学者。ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で生化学を学び、同大学教授となり生化学を講じた。生化学の業績も多いが、中国科学史家として知られる。1930年代から中国に深い関心をもち、1942年から4年間、中国に滞在。1951年から膨大な『中国の科学文明Science and Civilization in China刊行を始めた。1976年退職、東アジア科学史図書館長、さらにこの図書館を中核として設立されたニーダム研究所の名誉所長を務めた。

中山 茂]

『東畑精一・藪内清監修『中国の科学と文明』全11巻(1974~1981/新版、全8巻・1991・思索社)』『魯桂珍、J・ニーダム著、橋本敬造・宮下三郎訳『中国のランセット――鍼灸の歴史と理論』(1989・創元社)』『牛山輝代編訳、山田慶兒他訳『ニーダム・コレクション』(ちくま学芸文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android